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• 伊万里泥牛図染付小鉢
  [ 2009-12 -30 15:33 ]
• 南支　広東所見なる絵葉書
  [ 2009-12 -25 15:24 ]
• 予科練？の絵葉書
  [ 2009-12 -25 14:52 ]
• 戦前の絵葉書…京都、東京
  [ 2009-12 -25 14:20 ]
•   09年最後の四天王寺さん
  [ 2009-12 -21 17:06 ]
• 昭和な印判の酒器
  [ 2009-12 -09 12:09 ]
• 天橋立の湯のみ
  [ 2009-12 -09 10:57 ]
• 古伊万里雪輪紋なます皿
  [ 2009-12 -04 17:51 ]
• 久しぶりの画廊めぐり
  [ 2009-12 -04 17:20 ]

　なんで今頃「牛」やねん！…と一言ありそうですが、「泥牛図」であります。まぁ、これが四天王寺さんで引き取った「お取り置き」の品だったのであります。本当は、新年最初のブログにアップしようと考えていたのですが、やはり干支が気になりまして、本年最後のブログにアップすることになりました。


　この小鉢を入手したきっかけは、特に目的地ではなかったのですが、近くまで来たついでに老松町に立ち寄った際、店主に「今日は時間が無いので、何か面白いものある？」と声を掛けたところ、「出てきた」モノでして、どうも昔に売れたものの「出戻り」らしく、店主も「こんなの有ったかなぁ？」と首を傾げるくらいに昔に売れたものらしいです。
　…ですが、当時の購入者の話では、「５客あったのに無理を言って２客だけ譲ってもらった…」との事でして、当然、こちらの話のほうが確かなのであります。

　　
　店主いわく「余り見ないもの」との事でしたが、確かに表が泥牛図で、裏が漢詩というシンプルさではありますが、見込みに稲束が描かれている点は珍しいのかも知れません。（小生、珍なるモノに疎いのだ。）また、時代的には器が端反りなので幕末に近い出来のものと見るのが自然なのでしょうか。サイズ的にも径98－101、高さ67mmと、私がいつも購入する酒器サイズではなく、向付の大きさになっています。

　
　しかし、何故この「泥牛図」がお取り置きになったかといえば、その日の老松町では以前にアップした「雪輪」の膾皿を迷いながらも先に購入したからでして、購入目的無く老松町に立ち寄ったので手持ちの資金が不足していたのでした。…で、無謀にも「取り置き」してもらったのですね。（ため息）

　でも、実際にこの小鉢を手にとってみると、思ったよりも造りがしっかりしている印象がして、どちらかと言えば、「雪輪」よりも好印象でした。
　来年も伊万里と縁があると良いのだけど、常連となっている老松町の骨董屋さんが、来年3月一杯で閉店するとの事で、こうした「お取り置き」という購入方法も出来なくなるし、面白い骨董との出会いも少なくなるのかなぁ…

　

　絵葉書ついでというか、この「広東所見」（滝本部隊）という絵葉書（軍事郵便仕様）は、何年か前にサカイファインバザールという骨董市で購入したもので、以前にも一度、ブログ記事としたことがあるのですが、当時は個々の写真はアップしていなかったと記憶しているので、今回、一部ですが紹介してみたいと思います。

　また、この絵葉書セットは、その消印によると昭和14年（1939）12月に中国の切手を貼られて日本に送られてきたものらしいですが、なぜ、中国の切手なのかは不明です。日中戦争は勃発していた筈なのにね。

　
　　「難行軍の小行李」「バイアス湾」

　
　　「東門橋を渡る我等が勇士」「奥？漢線新街付近・展望哨」


　　「中央公園前」「長堤大馬路愛羣ホテル」

　…よく判りませんが、比較的、軍事に直結する絵葉書（写真）は少ないです。個人的には、おそらく従軍記者というのではなく、戦前に一般の記者たちが撮影していたものかと思います。また、同じ写真が違うタイトルで他の絵葉書集として表されたものを見たことがあるので、ここに紹介した絵葉書もタイトル通りかどうかは保障できません。

　…という訳で、今回は絵葉書特集？でした。

　

今回の予科練の絵葉書ですが、軍事郵便仕様ではないので、果たして予科練の絵葉書と呼んでよいのか疑問が残るのですが、プライス的には1枚400円（収集家でないので高価に感じる）なので、ちょっとは珍しいモノなのかもしれません。
　まぁ、個人的には「歌詞」が書かれているので、当時の雑誌による戦意高揚のオマケとしての絵葉書ではないかしら？と考えていますが、雑誌名などは記されていません。また、材質もボール紙みたいな感じのものです。

　…で、今回購入したのは、一、三、五番にあたる歌詞のものですから、、何枚かのセットであったのが判ります。私が、もう少し絵葉書の山から選別していればセットが揃ったかも知れませんが、何せ、年のせいか根気が無くなったし、何よりコレクターでないですから…



　一、若い血潮の「予科練」の　七つ釦は　桜に錨
　　　けふも飛ぶ飛ぶ霞ヶ浦にや　でかい希望の雲が沸く

　三、仰ぐ先輩「予科練」の　手柄聴くたび血潮が疼く
　　　ぐんと練れ練れ攻撃精神　大和魂にや　敵は無い

　五、決戦の空　血潮に染めて　拂へど屠れど　数増す敵機
　　　いざ征け若鷲　翼をつらね　奮うはいまぞ　土浦魂

　ちなみに、予科練というのは海軍飛行予科練習生のことで、昭和５年（1930）6月1日に横須賀海軍航空隊に作られたのが最初で、この絵葉書の歌詞にある霞ヶ浦に予科練が出来たのは昭和14年（1939）三月からです。…なので、この絵葉書もそれ以降という事になりますね。
　


　
　

　21日に四天王寺さんの骨董市へ出かけたことは前回のブログで述べましたが、普段なら目に留まらないのに、ひょんな事から興味を持って購入してしまう。…ということがたまにありますが、それが、今回の場合は戦前の絵葉書であったのでした。


　１枚100円のプライス（そんなに安いとは思わないけれども）の中から、最初に目に留まったのが↑の「壮麗第一の四條大橋及び其の付近」と説明された絵葉書でした。ちょっと、赤の色鉛筆みたいなもので汚れており、状態は悪いのですが、右端に写っている京阪電車が気に入って購入したのでした。

　前述のように、普段は絵葉書類を集めるという趣味はないのですが、その京阪電車を見て、「これは古そうだ！」と興味をもったのでした。
　…で、同じ絵葉書集であろうと思われる３枚がこちらで、「八坂五重の塔」「東本願寺」「平安神宮」となっています。


　また、新大東京名所と題された絵葉書の中からも3枚ほど購入しましたが、こちらはカラーとなっています。


　…中でもお気に入りが「日本橋ヨリ三越ヲ望ム」と題されたものでして、市電など、当時の乗り物の様子が判る一枚となっています。


　まぁ、こうしてしみじみと絵葉書を見てみると、資料的な価値があるような気もしてきて、100円というプライスも、そんなものかなぁ…？と思えてきてしまいます。　

　

今年も、「もういくつ寝るとお正月」…という季節になりましたが、ここ数年、そうした季節感が失われてきたなぁ…と思うのは私だけでしょうか？

…などと言いつつ、今年最後の四天王寺さんなので行って来ました。ただ、昨日あたりから喉にカサカサとした痛みがあり気になったのですが、取り置きの伊万里の引き取りがあったので出掛けたのでした。

まぁ、現地にはいつも通りの10時30分という遅遅の到着だったのですが、参道を見たところでは、歳末の人出は無いように感じられました。
業者さんから取り置きの商品を受け取ってから、いつものように境内を一周しましたが、予算の都合で適当なモノが見つからず、結果として、またまた古着や絵はがき等のつまらないモノでお茶を濁してしまいました。(-。-;)

　それにしても、正午過ぎから雪がちらつくなど寒くなり、露天での一日は思ったよりも大変だなぁ…と感じましたが、それでも、ちょっとしたお留守番の間に業者さんからお弁当をご馳走になったりして、今年最後の四天王寺さんは終了しました。

　先月、久しぶりにお出かけをして「お初天神」を覗いてみましたが、あんまり物欲に訴えかけるものがありませんでした。
　まぁ、骨董市が開催されているお初天神と老松町の骨董街が近距離にあるので、ここまで来たら老松町でお買い物をしましょう…という事もありますが、私が骨董市に参加できるのが、大抵、正午頃になることから、めぼしい物があらかた無くなってしまっている…という事情も大きいですね。

　…そうは言っても、四天王寺さんに出展している業者さんもいることから、「顔つなぎ」という意味もあり、ガラクタを購入することも多少はあるのです。（このところ、四天王寺さんへも行けてませんしね。）
　
　…で、今回紹介する戦前頃の印判の徳利（高188×底径60）がそれなのですが、普段なら敬遠する所を「何か無いかなぁ…」という、真剣な眼差しで？ようやく見出したのがコレなのでした。（他にも１銭銅貨や10銭銀貨など明治の古銭を三枚購入しました。）

　もっとも、こうした印判の徳利は、骨董市でも良く見かける類のモノで、けっして珍しい物ではないのですが、轆轤で成型し10面の面取りをしているので、思っていたよりも手取りが軽く、実用に耐える点が気に入って購入となりました。（￥300でヌルマ達成？）

　さて、予定通りお初天神から老松町へ向かった私ですが、生憎と、この日は老松町にも物欲を刺激されるモノは余りありませんでした。（まぁ、低予算なので…）
　…なので、あきらめかけて帰ろうかなぁ…と思ったのですが、ふと「40%オフ」なるプライス表示があるコーナーがあることに気づいたのでした。　…で、時間に余裕が無いけど再見！

　
　…すると、印判の徳利と染付けの色が似た盃（覗き）を発見しました。まぁ、量産品なので、造型的には加減な印象なのですが、姫さんと傘を奪いあっている？ような図柄が「珍しいかも？」と興味をひいての購入となりました。
　
　　　　　　　裏面には手書き？で漢詩らしいものが書かれています。

　なにやら不思議なもので、図柄は違うものの、染付けの色が似通っているというだけで、一見すると酒器セットのようなイメージが出来上がりました。（セット価格￥900でした）

　ここ数年は、師走になってもあまり季節感なく過ごすことが多いですが、ようやく今朝の寒さで12月であることを実感することができました。

　それにしてもブログを更新するネタが無いなぁ…という訳で、悩んだ挙句に今回はお土産モノでありまする。お土産モノといっても、実際に小生が現地で買ってきたというものではなく、ちょっと興味をひく「びみょーなモノ」を、フリマなどで発見して購入したものです。
　…で、今回は「天橋立」と記された夫婦湯のみ（奥、径72×高95）なのですが、一見、「鶉手風」に違った土をブレンドしているので、「天橋立」と記されていなければ一般のショップでも十分に通用する出来となっています。もちろん、（当然ですが）使用にも差し支えはありませんでした。

　…でも、こうした実用的な焼き物でも、お土産品となると自分のスタイルとかがあって、貰っても使いにくいし、結局、押入れやリサイクルに出される羽目になることが多いようです。もっとも、中元、歳暮など進物物の陶磁器類ですら、最近では、リサイクルショップで処分される事が多くなっている印象なので、やはり、贈答品は消費できるものが良いのでしょうかね。

　…とはいえ、今回の「天橋立」お土産湯のみも、いずれは骨董品として扱われる日が来るかもしれません。何せ、たくさんの実例があるのですからね。もっとも百年後ですが…
　　

　画廊めぐりをしたことは先に述べましたが、なんと言っても最終地点が西天満なので、近くにある老松町の骨董屋さんに立ち寄らぬわけにも行くまい。…という訳で、いつものお店に立ち寄りましたが、何せ、行く先々で長居をしたものだから時間的余裕がありませぬ。（母親の帰宅時には在宅せねばならぬのだ。）

　…なので、出されたお茶を飲み終えてから「何か面白いのある？」と店主に問うてみましたら、出てきたのがコレでした。…とはいえ、小生の懐具合を勘案してのものですから、当然、この店の一番ということではありません。　


　ぱっと見、普通の伊万里の膾皿（径136mm）なのですが、店主曰く「平凡だけど、そこそこ時代もあるから古伊万里って言ってもいいよ。」　との事でした。
　小生的にはもう少し「動き」のある絵柄が希望なのですが、まぁ、店主がお勧めなので、無理やりに好い点を探せば、図柄が全方向的に描かれているので普段使いにはもって来い。（料理の邪魔をしません。）…とか、上手ではないけれど下手でもありません。…とか、特別に丈夫ではないけれど華奢でもありません。…という感想しか出てきませんでした。つまり、女子向きな膾皿なのでありますね。

　
　…なのに、何故、この（大人しい）膾皿を購入したかと言えば、裏面にある「福」の銘が購入動機になったのでありまする。小生、日ごろから伊万里といったら幕末あたりの安物ばっかりなのでして、まぁ、店主がお勧めなこともあり、「買っときましょ」となりました。これで多少は伊万里の幅が広がるのだ！と、感じているのは小生だけだったりして…

　それにしても、本当に「雪輪紋」ってことで良いのかなぁ…（疑問）
　見込みも「松竹梅」ではなくて、「松梅」だけにしか見えないけれど、これでよいのでしょうかね。　

　…という疑問を残しつつ、今回の更新は終了なのだ。（多分、どなたかのアドバイスがあるでしょう。）　

　今週の水曜日は所用で外出したのですが、心斎橋を経て淀屋橋にある、とある銀行で手続きをする予定が、心斎橋での滞在だけで銀行の閉まる３時となってしまい、やむなく銀行のほうは断念せざるを得なかったのでした。
　…が、その日は、母親のデイサービス利用を延長していることもあり、時間的には余裕があるので、久しぶりに画廊巡りでもしようと思い立ったのでした。

　
　

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