今回は、ビミョーというより、ズバリ‥ジャンクなモノであります。過去にもFUJICA RAPID S2というジャンクなカメラを取り上げましたが、今回はスプリングカメラのレンズとシャッター部分のみなので本当にジャンクなガラクタなのだ。
なんでこんなモノ買ったのかなぁ?…とお思いでしょうが、近所のリサイクルショップを何気に覗いていたら見つけちゃったのであります。
まぁ、最初は手の中を転がして遊んでいたのでありますが、シャッターがバルブのみですがレリーズ出来る事に気が付きました。…で、そうしているうちに‥面白いやん!‥と購入にいたってしまいました。(^_^;)
さて、このガラクタの正体ですが、戦後位に生産されたドイツのAGFA製のスプリングカメラの部品のようです。…って、‥そんなのレンズ見たら判るがな!‥と怒られそうですね。(^_^)
…なので、もう少し掘り下げると、当時、135フィルムを使うライカやコンタックスは多機能であるが高価な為、それ程の性能がいらないアマチュア向けに造られたのが、レンズ交換が出来ないスプリングカメラであったようです。
戦前のドイツでは、独立したレンズやシャッターのメーカーが多く、ボディだけを自製すればカメラが造れる訳で、こうしたなかで成功したスプリングカメラの代表がコダックAG製の‥レチナ‥だったらしく、そのレチナが搭載したCOMPUR-RAPIDシャッターを今回のAGFAも搭載している事から、その亜流として生産されたと考えるのが自然のようです。なので、悪く言えばレチナのコピー機ということですが、AGFAの製品を確認していないので詳しくは分かりません。
まぁ、それはさておき、このAGFAですが、ジャンクな姿になってもオブジェとしての存在感を感じるのは私だけでしょうか?
昔の工業製品には、部品になっても何かしらの魅力を感じるなぁ…