ようやく、13ヶ月振りに北朝鮮の核問題を話し合う6ヶ国協議が再開されたが、北朝鮮が核保有国の立場を主張して、アメリカによる経済制裁は勿論、国連安保理の制裁決議を含めた、あらゆる制裁の解除が協議再開の条件である…と、したことから、協議の先行きが不安視されるが、まぁ、北朝鮮がこうした主張をする事は全て織り込み済みである。
大体、北朝鮮のワンパターンで強硬な主張も、今回に限れば滑稽である。北朝鮮の食糧事情が切迫している事は関係国全てが知っており、早ければ来年2月にも飢餓状態に陥るとの指摘もある。
つまり、北朝鮮には時間的な余裕が無いので、最初のハードルこそ高いが、徐々に条件を下げて行き、何としてでも食糧支援を受けねばならぬ事情があるのだ。
…まぁ、これって、‥核放棄します‥なんて約束し、食糧援助を貰ったら手のひらを返すという何時もパターンなのだが、今回は上手く行くのかなぁ?
…その北朝鮮延命の鍵を握るのはどうも韓国らしい。韓国は、安保理決議によって北朝鮮への食糧支援を中止せざるをえなくなったが、それは、あくまでも保留したのであって、今も50万トンの援助物資が出番を待っているのだ。しかも韓国は、来年度予算にも、北朝鮮支援に今年とほぼ同額の予算を組んでいる。 つまり、関係国が北朝鮮と妥協する事態になれば、韓国は合わせて100万トンの食糧支援を北朝鮮に行う事になる。
何が何でも、北朝鮮を支援したくてしょうがない、ノ・ムヒョンが大統領であるから、嫌な予感もするが、本当に問題解決を目指すならば、韓国には自制して貰いたいものだが、果たしてどうなるか?…正義を信じましょう。
また、本日の報道ステーションでは、北朝鮮が2年後のアメリカ大統領選まで粘るのではないか?…というコメントをしていたが、常識的には無理である。
…もし、今回の協議で食糧支援を受けられなければ、北朝鮮の粘りも来年12月の韓国大統領選までとなろう。ノ・ムヒョンの後継者が大統領選に勝利しなければ、恐らく北朝鮮の金正日政権は崩壊するのではないだろうか?…まぁ、これは、いつもの希望的な観測であるが、正夢になって欲しい。
…とは言え、17日のTBS報道特集では、アメリカ、中国、そして北朝鮮との間で、期間限定での核保有で合意か?とのコメントもあるから予断を許さない状況に変わりがないのだ。
…まぁ、ニュース報道に一喜一憂しないで気楽に推移を見守る事にしようと思っている。