このところ、骨董市には行っていないので、当然ながら新規の「焼き物」的なモノはアップ出来ないでいたのですが、何点か過去に購入したものの画像が保存してあるので、今回はその中から「上野焼の壷」をアップしたいと思います。
この壷は、春の老松古美術祭で購入したのですが、こうした催しがある際には、出来るだけ普段手に取らないようなモノとか、よく行く四天王寺さん等とは違うモノを買ってみましょう・・・・なんて、あまり意味ない事に拘っているのですが、最近の老松ったら、それすらも許さない品薄?なのでありました。
・・・そうした中で見つけたこの壷ですが、箱書きには「上野(あがの)」とは謳ってはいるものの、好きなわりには九州の焼き物ってよく分からない。
お店の若衆(応援?)の「青い釉薬がキレイです。時代は明治頃かなぁ?」・・・なんて言葉だけを頼りに買ってしまったのでした。
まぁ、大体がいつもこんな感じで散財しているのですが、一応、店との間を二回ほど往復して思案はしたのですが・・・いつものごとく真贋は不明です。
底面を見ても時代は感じないなぁ。今どきのモノと言われてもある意味納得せざるを得ない印象。
ただ、九州の焼き物にしては薄く作られている。
塗り蓋を付けると水指しにもなります・・・って、箱書きには水指しと書かれていました。でも、口径が小さいので壷を水指しに見立てたという事なのでしょう。
塗り蓋がピッタリ合う位置での「正面」がこちら。
自分が考えたのとは少し違いますが誤差の範囲でしょうか?
裏面の景色はこんな感じ。
器の正面を決めるのって難しい。
お茶の本をたまに見るんだけれど、「御茶碗」の正面なんて、茶人の見立てによって微妙に違うのですよ。
お茶のプロだって「まちまち」なのだから、素人が正面が分からなくても問題なし・・・。
上野焼の壷・・・径92-3×高163×底径83-5mm.