昨日まで寒暖の差などもあり風邪気が引きませんでしたが、今日は少しマシな感じ・・・なので、「平成」最後の老松古美術祭の感想や「聞き耳」したことを書こうかなぁと。
先の記事でも人出が少ないなぁ・・・なんて記しましたが、やはり、春の開催にしては少なかったのではないかと思います。
今年は「令和」改元による10連休となった事もあり、自身も連休中の「予算」のピークを何処にもってこようか・・・なんて考えていましたから、連休スタートである古美術祭で、いきなり「予算」を使い果たす!事など出来ないですよねぇ。・・・そんな事もあり、人出も少なかったのかと感じました。
それと、老松古美術祭と銘打つにしては、年々、規模が小粒になってきた印象もありますね。「聞き耳」的には骨董屋さんでも「継続派」と「終了派」に別れているみたいですし、世代交代出来ずに閉店した骨董店の跡には、新たな出店がみられない様子。
昔の古美術祭では、オークションなどのイベントを企画したりもしていましたが、最近では単に「開店しています」だけの雰囲気だったりします。
いつもの骨董屋さんいわく・・・「伊万里は動かなくなった。」
私 「東京では蕎麦猪口が人気なんじゃないの?」
骨董 「売れなくなってる・・・伊万里全般に安いのになぁ」
確かに、この店では「3千円均一」の蕎麦猪口も売れている気配が有りませんでした。少なくとも昨年秋の古美術祭では、売れずとも手に取る人位はありました。今回は手にも取ってくれないみたいでした。
私 「李朝はどうなの?」
Bさん 「李朝も安くなってるけど売れない!」
私 「ふぅん、で、何が売れてるの?」
Bさん 「民芸的なのが動いてるみたい。それと茶道具も現代作家モノになってきた。」
その反面、こんな大きな「お面?」は売れたようでしたが、プライスは3万円だったとの事。まぁ、お安ければ売れるのでしょうが、伊万里の現状を見ているとねぇ。・・・個人的には「底値」の予感がしているのですが・・・。
いつもの店で気付いた事・・・棚に並べられた商品を手に取る人が少なかったようですが、棚下に置かれた段ボールの均一品をごそごそと物色するお客さんは絶えませんでした。
まぁ、私も段ボール「ごそごそ」は好きなのですが、この店での百円、3百円、5百円を物色するよりは、実は同じような価格で棚上に置いてある・・・もっと状態の良いモノがあったのですが、段ボールだと「掘り出し物」があるという思い込みが先行しちゃったのかなぁと。
古美術祭には「盗難」が付き物のようで・・・「K月」さんがチラシを骨董屋さんの店主に配っているので「聞き耳」すれば、店内の「玉」製品3点を万引きされたとの事。余程高価な品だったのか、業者さん達に「市」(古美術の市、交換会)で見掛けたら連絡してほしいとの事でした。
玉製品なら中国でしょうから、既に海外に流出した可能性がありますね。何せ、中国では現地の古美術が見直されて高騰!・・・日本のほうが低価格な上に高品質ですからね。
骨董屋さんいわく、中国人の「値切り」には普段から常軌を逸するものがあるけれど、盗まれるよりはマシかなぁ?なんて・・・いずれにせよ、老松では歓迎されておりませぬ。
桜はとっくの昔に散りましたが、中之島の東洋陶磁美術館裏の横路には早くも薔薇が咲いておりました。
古美術祭への道すがらでしたので、余り気にかけないようにしていたのですが、女性のジョガーが立ち止まりスマホを構えたので、私もそれに習ったのでしたが、この薔薇の名前はと聞かれれば・・・「?」なのでした。
この記事の結論・・・かって老松古美術祭に参加していた老舗でも盗難が相次いで、結局、不参加!となる事がありました。報道でもあるように人件費の高騰で人員も配置できずとなれば、ぼちぼち古美術祭終了の声が高まるのは仕方がないのかなぁ。