今回は久しぶりの古伊万里ですが、これを購入したのは昨年夏辺りの事でした。しかし、なます皿にしては少しプライスがねぇ・・・という事もありましたが、それ以前に業者さんがセット販売を希望のようでしたので「無理」だなぁと諦めかけたところ、よくよく数えてみると6枚あったので、1枚だけ持ち帰る事ができました。
実は、古伊万里のなます皿は既にセットで持っているので、もう一セットは要らないのでした。・・・(でなければセットで購入も可みたいな)
さて、その図柄ですが、パッと見ただけでは人物にしか眼がいきませんが、実は「鯉の滝登り図」が陽刻で表現されています。
私的には「鯉の滝登り」と聞いても「それで・・・」となるのですが、業者さんいわく・・・「縁起の良い図柄で気に入っている」そう。・・・で、お値段も「お高め?」なのでした。
以前のブログにも書いた事がありますが、天明期のこの手の古伊万里は、「白磁の色」が現代の食器と比較的合う印象なので好みなのでありました。(生活骨董としては◎)・・・これは少し色味が違いますが・・・。
裏面・・・図版ではありますが、(この手のモノでは)あまり見ない銘でしょうか?
そういえば、いつもの「同手」の天明期陽刻染付けの器よりは薄手で神経を使っている感じがしますから、こうした様式が普及する前期の製品かも知れませんね。
そうそう、この皿が6枚有ったのを業者さんも知らなかったようで、「市場」で落とした時から「5枚セット」だと思っていたみたいでした。・・・なので、6枚だと知った時には、思わず「流石、たさぶろう」と、出品した今はなき業者さんの名を叫んでいました。
老松でもそうでしたが、骨董業界では「主人」が亡くなると跡継ぎが居ないために廃業する店が多いようですが、それは、それらを蒐集している個人にも当てはまるのでしょうね。
私もボチボチ「断捨離!」なんて書いたりしますが、実際にはモノは増えるばかりです。・・・(転売とかしない人なので)・・・でも、正直「見切った」ガラクタも存在するのも事実ですから、断捨離とまでは行かなくても「減らす」努力は(ボチボチ)しないといけないとは思っています。・・・本当かな・・・(*´-`)
陽刻染付鯉の滝登り図なます皿・・・未計測