今回のウイローパターンの皿も、前回の桜井里焼と同じく四天王寺さんで見つけたものなのですが、第一印象は「ウイローパターンは持ってるなぁ」・・・「降りものもあるし、呉須の発色にもムラがある」・・・何て具合で、あまり感触の良いものでは有りませんでした。
でも、何となく手放さずにいたところ、結果、その店では他にめぼしいモノが無くて購入することになりました。
まぁ、その折には気が付かなかったのですが、手持ちのモノは同じ銅版転写でも「洋食器」だったのです。
『柳模様と絵皿の物語』
二羽の鳩が天空を飛び 中国の小舟が浮かぶ
枝垂れ柳があたりを覆い
橋の上には四人ではなく三人の男達がいる
中国の寺院がすべての大地を支配するようにある
リンゴの実をつけた林檎の木
かわいいフェンス。・・・
この詞のように全て揃っているのが本来のウイローパターンなのだとか・・・
裏面・・・特徴のある眼鏡底からして明治期の銅版転写による印判の皿であると分かります。・・・つまり日本製。
ウイローパターンは、18世紀末にイギリスのミントン社が販売の際に「中国人男女の悲恋物語」として広め、さらに有力な陶器会社にも図柄がコピーされたために世界的に広まったそう。
・・・なので、日本にも幕末には伝播したのだとか。
裏模様は桐唐草なので、同じ模様の風呂敷をチョイスしてみました。(^-^)v
それにしても・・・このお皿・・・買ったままで洗ったりしていませんが汚れ無し!・・・ひょっとして、誰かのコレクションからやって来たものか?・・・だとしたら珍しい?
・・・何て、またまた妄想をしてしまった。
明治印判ウイローパターンの皿・・・径230×高台径122mm.