最近は日本酒を徳利と盃という、本来のオーソドックスなスタイルで嗜むことが多くなった。・・・こう書くと・・・ひょっとして、「あれっ?」と思われた方がおられるかもしれませんが、以前は日本酒を4合瓶で購入する事がほとんどでして、そうした際、いちいち徳利に移し代えるのも面倒なので、4合瓶から盃に直接酒を注いでいたのでありました。
・・・でもねぇ、盃はもちろん、徳利も数が増えるわで(骨董市で買いすぎるから?)・・・ようやく昨年末から現在のスタイルとなりました。
おかげで、4合瓶の「銘酒」からパック酒へと日本酒のレベルは大幅なダウンとなり、ちょっと「それもなぁ・・・」とは思うものの、お酒って、気分で味が変わるって面もあるからねぇ・・・なんて強がりを言う私。
何か前振りが長くなったなぁ。
さて、画像の徳利は、昨年の老松古美術祭で1度は手に取ったのだけれど、口径が少し大きく感じられ・・・(花瓶じゃないの?)・・・なんて疑問からパスしたものでした。
でも、どうも気になって再見したのですが、やっぱり思いきれなかった。・・・ならば、何故手元にあるのでしょうか?
それは業者さんの次の一言が決め手となりました。・・・「要らんかったら、京都の業者が欲しいって!」・・・私って意地悪?
今では徳利の一番手となったコレですが、「琉球焼」という印銘が有ることから「骨董」では無いようです。
また、ざっくりと沖縄の「荒焼(あらやち)」だと考えていたのですが、こちらも底部の赤い土味から否定される印象です。・・・研究不足で良い「景色」だなぁ・・・なんて思っていたら大間違いだった訳です。(T-T)
・・・なので、沖縄で「赤土」を使った焼き物をWebで検索しましたら、現在は生産されていない「アカムヌー」という低火度(800℃)の焼き物が有った事が判りました。
それから、この徳利形をしたモノも、どうやら「升瓶」(ますびん)という泡盛を酒屋から買う際に使用した・・・小さな貧乏徳利のようなモノらしいです。まぁ、泡盛はアルコール度数が高いので小さなので間に合うのかな?
・・・なんて言いながら、今夜もこの徳利でお酒を頂きました。(笑)