
母親が最期を迎えた病院への途中にリサイクル屋さんがあり、当時、母親を見舞っての帰り道などに立ち寄っては気分転換にガラクタを物色したりしていました。
もっとも、リサイクル屋さんですから骨董などは有るはずもないのですが、それでも雑多に置かれた・・・(整理されていない)・・・中から「ジャンクなもの」を見つけ出す楽しみはありました。
そうした中に今回のカメラもあったのですが、表題の通り撮影できない「ジャンク」なモノなのでありました。
店主いわく、「カメラはどれでも5百円!」
・・・そんなわけで、ディスプレイ的に使用するなら「お買い得?」・・・なんて考えのもと、外観のきれいなものを選んで購入してみたものです。

カメラを上から見る・・・何やらスッキリしすぎていますが、巻き上げレバーが無いためでしょう。
WEBでの検索によれば、「キャノネット」というのは、創業以来、高級35mmカメラを手掛けてきたキャノンが、レンズシャッター式の中級35mmカメラに参入した最初のモデルらしく、発売2年半で100万台の販売を記録したらしいです。
それでかなぁ・・・四天王寺さんの骨董市でもこのカメラを見かけたのでした。
ジャンクとはいえ、まだまだ大量に残っているようです。

底面を見る。・・・レバー状のものが「トリガー」と呼ばれる巻き上げ装置。
詳しくは覚えていないのですが、「キャノン7」?・・・とかいう高級レンジファインダー機にもこの「トリガー」が採用されていたと思いますが、独創的ではあるものの、実用性や速写という面からみるとやや不便なためか、その後は見られなくなったようですね。
Canon [canonet] SE45mm F1.9 1961,1発売
訂正・・・トリガー巻き上げを採用しているのは「キャノン7」ではないみたいです。「リコー」のカメラに多いみたい。