何というか、どちらも訳ありな蓋茶碗でありまする。・・・って、要するに傷物ということですね。
手前の兎文の茶碗は、蓋は問題ないのですが、本体がガタガタの素人直しということで、なかなか購入する気にはならなかったのですが、店主がしきりに白黒の兎の図柄は珍しいと強調するので、「じゃあ、オマケしてね。」と、結果、前回アップした鉄釉の片口を購入する際のオマケとして頂戴したものでした。
奥の瑠璃金彩栗文茶碗も夏ごろに老松で見つけたものですが、直しがあるので2客で2千円で購入しました。
見込みにはよく判らないですが、波にも見える模様が描かれています。それにしても素人直しが痛々しい。
こちらの碗の縁には金彩で龍が描かれています。瑠璃の感じでは幕末に近い出来のものでしょうか?
今回アップした伊万里の蓋茶碗は傷物ということでお安いのは当然ですが、骨董市では幕末の線描きの蓋茶碗あたりですと5百円~3個1千円というプライスのものもチラホラでした。(←これは教授と思しき人物に教えられた学生さんが購入しました。)
まぁ、蓋茶碗って「蓋」が有るぶん、現代ではかえって使いにくい面もありますが、お安い今のうちに好きな図柄の蓋茶碗を購入しておく・・・ってのもアリだと思いませんか?
兎文の蓋茶碗・・・径115mm
瑠璃金彩栗文蓋茶碗・・・径116-117mm