先週、老松通りで購入した青磁の仏花器であります。本来は四天王寺さんで見つけたものでしたが、「首」を傾げているところがネックとなりスルーしたものでした。(画像では上手に撮ったので傾きは目立ちませんが…)
陶磁器事典のようなもので確認すると、仏花器では載っておらず、仏前に花を活けて供えるための花瓶の名称としては仏華瓶(けびょう)が正式のようです。また、その説明には上端が開き、中央が膨らむ「尊形」をしたものが多い。…と、ありますから、正に今回の花瓶がそれに当たるようです。
店主曰く「肥前系の青磁だと思うけど…」という事でしたが、造形が全体に緩い印象でして、肥前系の青磁だとしても、かなり時代が若いのではないか?と思っています。ひょっとして明治の京都製なんて事もあるかもしれないのだ。…という感じで、今回の仏花器に関しては自信なし。
…今にして思えば、「仏花器って余り出てこないモノですよ。」とか、「轆轤目が珍しい…」なんて言葉に惑わされて購入した気もしますが、少なくとも、そのときには「面白い」と思ったのも間違いなく、使い道を言わなければ問題のない買い物だったのではないでしょうか?…と自己弁護をしておきます。
青磁仏花器…口径85×高151-161