何か「骨董的なもの」は無いかなぁ…と、探し回った末に見つけたのがコレでした。
かなり前の四天王寺さんの骨董市で購入したのですが、洗っても今ひとつ汚れが落ちなくて使い辛いし、また、何より安南(ベトナム)とはいえ「地味」な印象ので、スッカリ部屋の片隅で埃を被っていたのでした。
それに加えて、同じ業者さんから二枚目を購入したのですが、こちらは何やらきれいに汚れが落ちてしまい、返って「新しいのとちゃう?」という疑問を描いてしまいました。まぁ、最初の「汚いの」を買ったときには真贋的にはは間違いないなぁ…と直感はしていました。
購入した業者さん曰く「同じのが10枚くらい出てきた」とのことで、その時は「市」で10枚まとめて出たのだろうと思っていたのですが、後日、旧仁徳天皇陵付近にある堺市博物館?で「湊焼」、「菱古焼」という堺市に縁のある焼き物の展覧会を見た折、常設展で見たのが今回と同系の安南のナマス皿でした。
うろ覚えで恐縮ですが、堺の町は大阪冬の陣か夏の陣の折、大阪方に焼き討ちにあったらしく、当時(桃山~江戸初期)の遺物が発掘により発見されて展示されていたのでした。
…なので、この安南のナマス皿もひょっとしたら発掘されたものかもしれませんが、この常設展示に展示された、当時輸入されたと思われる多くの中国製の雑器などが「桃山」と時代表記されていたのに対して、我が安南は「江戸時代」と表示されていたのでした。
まぁ、江戸初期に大量にベトナムから輸入された雑器なのでしょうね。…と、結論付けて今回は終了。