以前に骨董市で見つけた出石焼きの煎茶器です。
出石焼きといえば、いまでは白磁に菊文を線刻をしたものが有名ですが、こちらは染付けのものでして、あまり見かけないなぁ・・・という感じで気楽に求めたものです。造りからして最近のものだとは思うのですが、それにしても煎茶碗が杯にもならないほどに小さく、ひょっとしたら明治末か大正くらいはあるのかもしれません。
・・・とはいえ、出石の染付けは見たことがなかったのであくまでも推定です。ただ、ある本には白磁の前には染付けが主体であった。・・・とあるのですが、私が冷静にみたところ、煎茶碗の小ささを除けば、なんとなく機械的でツルんとした造形であるのと、伊万里や、一般的な白磁がそうであるような透明な上釉の存在がなく、マットな仕上がりであることから、やはり最近のものかなぁ・・・という印象ですね。
でも、いわゆる作家ものではなく、「出石」と高台に染付けで銘が書かれているので、やはりお土産物の類だったのでしょうか?