先日、6ヶ国協議において、北朝鮮の核放棄にむけた合意がみられたが、報道各社のコメントからは次のような結論が導きだされるようだ。つまり、六カ国の合意によって、北朝鮮の核開発は継続されるということ…。
まず、今回の合意によって核施設の停止、及び封鎖が行われる対象は、寧辺の実験炉のみであるから、広島型の核弾頭を製造可能なウランの精製施設などは稼動継続がOKであり、今回の合意に縛られることなく、北朝鮮は核開発の継続が出来ることになる。
…おまけに、製造済みの核爆弾やミサイルについても、合意文書には触れられていないから、‥どうぞ、御自由に…という事なのだ。つまり、核爆弾もミサイルも日本が標的だから、日本以外の国は影響無し…という訳である。韓国に至っては、北朝鮮の核爆弾は朝鮮同朋の共有物という認識らしい。
結論として、北朝鮮は、プルトニウムを抽出して用済みの、老朽化して放棄すべき核施設で、取り敢えずではあるが、五万トンの燃料支援と核開発への時間稼ぎが出来たのだ。
そして、北朝鮮が得る、Total百万トンの追加支援にしても、査察の無い!‥北朝鮮による自己申告‥によるリストのみで支援されるのだから、正に強盗に追い銭みたいなもので、金正日の65歳の誕生日を盛大に祝う訳である。
また、北朝鮮がアメリカと合意した、テロ国家指定解除に触れると、この解除が現実のものとなる事により、アジア開発銀行からの最貧国に対する融資が再開されるのだ!…核開発によって国民を飢餓に追い込んだ国がである。オマケに、アジア開発銀行の資金の大半が日本だから笑えないのだ。
こうして北朝鮮は、用済みの核施設によって燃料支援を、テロ国家指定解除を融資に結び付けて食糧を購入することになる。…結果、北朝鮮による核の脅威が恒常的に増すのだ。
…何かまとまらなかったけど、六カ国協議の巻き終了。