夏ごろに老松の骨董屋さんで見つけた今回の半筒ですが、ニュウはあるし高台も欠けがあるはで・・・珍しいからという理由で「予約」はしていたものの、何とな~く後回し。
まぁ、思案する金額でも無かったのですが、先に買ったほうがよいと思ったモノが他にあったのですよ。
・・・ですが、ついに9月に購入の運びとなりました。
前述のようにニュウや小さな欠けはあるものの、伊万里などの磁器とは違い、そう気になることもありませんが、サイズ的にちょっと使いにくいかなぁ・・・ということはあります。
昔は本当にこんな大きな「湯飲み」を使っていたのでしょうかね?・・・雑器として多用途に使用していたのなら理解できますが・・・。
見込みには瀬戸美濃特有の「マーク」がありますが、業者さんが言うには「四国のほうで作られたかもしれない・・・」もしくは、「四国から瀬戸への別注品かも・・・」とのことで、結局、結論は出ませんでした。
瀬戸美濃製の陶胎染付という点に限っていえば、蕎麦猪口をこれまでも何点かアップしているのですが、今回のものが一番「陶」に近く柔らかな感じがします。
おそらくは上釉である透明釉の厚みによるものと考えられますが、今のところ、どちらが好みという事もありません。
いずれにせよ、「半筒」というものをこれまで入手したことが無かったので・・・その点は良かったのかも知れません。もう少し、大小どちらかに振れれば、抹茶茶碗として使えたのになぁ・・・という点は残念ではありました。
瀬戸美濃製陶胎染付菊襷文半筒茶碗・・・径79-83×高62mm