久しぶりに統制陶器を買いました。まぁ、購入したのが金属器の代用品として使用された「おろし器」なので特に珍しくはないのですが、同じものが3点あったうち、統制番号「瀬251」と記されたモノが今回の1点だけだったので持ち帰ったしだいです。
戦中のこととて判りませんが、全部に統制番号を記したのでは無いのですね。・・・ちなみに、裏面に記してあるのか?・・・と、確認しましたが、やはりありませんでした。
一説には、納品の際に製品を束ねた一番上だけに統制番号を記したのではないかと考える人もいるのですが、詳細は不明です。
裏面を見ると白い釉薬が斑に掛かっているのですが、何気に艶っぽく感じられて、私的には好感が持てました。
古い陶磁器の「おろし器」は3点ほど手元にあるのですが、「代用品」として使われるのを前提としているからでしょうか、使い勝手もよく考えられていて、今回のものが一番使いやすいように感じました。
なお、「おろし器」に関しては、今回のような「白」や「クリーム色」が多く、キマチ釉のような茶色いモノが少ないようだと、WEBの検索からは推測されました。
統制陶磁卸器(瀬251)・・・141×W95mm