今回は四天王寺さんで購入した蔵春亭三保造と銘のある(おそらく)飯茶碗でありますが、中途半端なことに蓋が無いのでありました。・・・いつもの事です。(泣)
さて、この蔵春亭三保という落語家のような奇妙な銘ですが、WEBでの検索によると・・・有田が1828年の大火や、美濃、瀬戸などの隆盛で、18世紀前半には貿易はすでに衰退していたおり、有田の豪商であった久富与次兵衛が、1841年(天保12年)に一手販売の権利を獲得し貿易を再開。その際に記した銘が「蔵春亭三保」である。・・・と記されていました。
これは、自社ブランドを有田の製品に記した最初のモノということなので、一応、江戸後期から幕末はあることになりますね。
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「うまか陶」⇒「やきものライブラリ」から入れば、「陶磁器の歴史」の江戸時代後期に参考にした記載があると思いますが、基本「蔵春亭三保造」で検索すれば有力な情報が得られるでしょう。
でも、この茶碗がそんなに時代があるのかと問われると・・・「?」・・・という疑問符が付いてしまうのでありますよ。
つまり、幕末の有田って、こんなに薄作りじゃないよね!・・・って事からくる疑問なのですが、輸出用の磁器なので特製なのでしょうか?・・・明治出来とするのが自然なのかなぁ。
・・・ともあれ、前述のように今回の5客は、かなりの薄作でして、現代作なら伏せ焼きにするような感じの薄い磁器なのに画像のように無理なく重ねて収納することが出来る優れものとなっています。(その技術力だけは◎)
当然ですが、すべての高台に「蔵春亭三保造」の銘。
購入した店主に「これって何紋?」・・・と訊ねたら・・・「西洋花やな・・・」と、返答がありました。
やはり輸出用なのかな?・・・でも、飯碗てどうなのよ!
・・・結局、明治の国内向の商品で正解ということ?・・・疲れるから深くは考えないようにしよう。・・・どうせブログにアップすれば、すぐに忘れるのだから・・・(笑)
蔵春亭三保造染付西洋花卉紋飯碗・・・径110×高59mm