前回、老松古美術祭前日に骨董屋さんを覗いてみた・・・と記しましたが、今回は、その折に購入した瀬戸、もしくは美濃製とおぼしき柳文の蕎麦猪口であります。
また、画像からも分かると思いますが、そのグレーっぽい素地は磁器というよりも陶器に近いものであるのでした。これを陶胎染付と呼んでよいのかは判りませんが、陶器様の素地に柳文が呉須で描かれているので、一応、自身の主観として陶胎染付とここでは呼称しておきます。(違うような気もしますが・・・)
裏面には柳の枝が2本。この蕎麦猪口は、店主いわく「古美術祭に際しての店先に並べ用」に用意されたモノらしいのですが、例により、柳のみの染付って珍しいかも知れないとの姑息な考えから入手したのでした。
・・・で、早速、帰宅後にお茶を入れて飲んでみたら、「あれれ・・・」店頭では見つからなかったニュウが2本も走っていたのでした。本来なら「あちゃ~」と奇声を発してから「ため息」でありますが、まぁ、購入価1千円なので我慢、我慢。
伊万里の柳文染付との比較。サイズ的には変わりませぬ。瀬戸には、今回のような陶胎のものと磁器染付との2通りがあるようですが、陶器質だから時代的に古いという訳ではなく、呉須の色から判断する必要があるのだ・・・と店主が言っておりました。
瀬戸(美濃)柳文染付蕎麦猪口・・・口径72-3、高60mm