大阪市の職員厚遇問題は国会でも取り上げられ話題になりましたが、そのキッカケとなった「ヤミ残業」に対する甘い処分が終了したと思ったら、今度は労働組合による「ヤミ専従」が発覚です・・・ヤレヤレと言うか、本当に労使共に情け無い状態ですね!!
大阪市の不祥事の数々は、「闇」として、地元のMBSでも報道されているのですが、昨日、キー局であるTBSの報道特集でも「ヤミ専従」の問題が取り上げられました・・・今回は、この番組からの情報を元にしますが、その内容には本当に呆れてしまいますね。 さる3/28に所謂「大阪市職員厚遇問題」についての話し合いが労使間で行われたのですが、放送で映し出された組合幹部の厚顔無恥な態度や表情が印象的でした。この問題が発覚した事により、少しは市民に謝罪の気持ちを表すのでしょうか?
地方公務員法により、職員には職務専念義務があるので、労働組合の活動をする場合には「休職届け」を提出する必要が有り、また、その給与も組合から支払われる事になっています。しかし、今回発覚した「ヤミ専従」とは、勤務する職場に全く出勤せずに組合活動に専従しているにも拘らず、同僚が出勤簿に印鑑を押すという手口を使って職場ぐるみでこの問題に関与していたのです。
大阪市の労働組合幹部は800人程度ですが、その内、「ヤミ専従」であると思われる組合幹部は500人に上ると言われているのです。 ・・・本来は労働組合がそれらの組合幹部の給与を支払はなければなりませんが、大阪市では、実際には出勤していない職員にも関わらず、いかにも勤めているように装って給与も大阪市が提供していたのです。勿論、それらは市民の税金で賄われているのですが、年間数十億円に上る税金を無駄にしているにも拘らず、全く意に返さないようです。
出勤していないのに出勤とする「ヤミ専従」は詐欺行為であると言って過言では無いでしょう。大阪市の関市長も「ヤミ専従」の存在を認めましたし、改革委員会担当の大平光代助役も「ヤミ専従」が労使の慣行としてタブー化し、市当局も黙認していた事実を認め、組合幹部800人に対する全庁的な調査を実施すると発言しましたが、身内に甘い体質から抜け出して、本当に改革する気が有るかどうかの判断は、月末に発表される調査結果を待たなければならないでしょう。
・・・この様な市当局の対応には、さすがの厚顔無恥な組合幹部の間にも動揺が広がっていると言われますが、詐欺行為である「ヤミ専従」を是とする労働組合のあり方を厳しく問わないといけないでしょう。・・・現在、大阪市の借金は5兆円に上ります。この事からも、関係者の処分には懲戒解雇を含めた厳罰を処す必要を感じます。