新年あけましておめでとうございます!
昨年は「ちょっとサボり過ぎちゃうの…」みたいなブログにお付き合いありがとうございました。今年も早グダグダな当ブログですが、懲りずにクリックをおねがいします。(見捨てないでね。)
…で、本年最初のブログは伊万里の蕎麦猪口でスタートであります。
昨年12月は、予算乏しい小生にしては珍しく、老松通りに2回、四天王寺さんに1回の計3回もガラクタを購入することができました。(まぁ、日程的に年初から前半の骨董市には行けないなぁ…という事情もありまして。)
そんな訳で、年末だけで伊万里3、瀬戸1の計4個の蕎麦猪口をゲットしたのでありましたが、そこは小生のこと…やはり伊万里の3個は、直しやホツのある疵物なのでありました。まぁ、そうでなければ、いくら安くなったとはいえ4個も買えないのであります。
こちらは四天王寺さんで悩んだ末に購入した松竹梅文の蕎麦猪口であります。なぜ悩んだのかといえば、酒器に丁度良いサイズの蕎麦猪口が2点あったからでして、小生、基本的に蕎麦猪口は日本酒用と決めている感じがします。(自分で言うのもなんですが…)
結局、これを選んだのは上品な薄手の猪口なのと、業者さんの「サイズ的に珍しい」の一言があったからなのでした。相変わらず「珍しい」という言葉には弱いのですが、使用感も思ったより滑らないなぁ…という印象で、わいわい飲むのには向かないけれど、冷酒を一人飲むには丁度良い感じがしました。
こちらのシンプルな図柄の蕎麦猪口は年末の老松通りで購入したものです。この日は別の蕎麦猪口がメインで老松通りまでやって来たのですが、その骨董屋さんからの帰り際に「天井近くの棚の上」にあるコレを見つけたのでした。
店主曰く「無傷やと思ったのに疵があったの…よかったらお安くしとくわ!」の一言で購入となりましたが、三階松らしい(3匹のクラゲという説もあり)シンプルな図柄なのと、疵も直しが利く程度のモノなのでお買い得だったかも知れません。
松竹梅文蕎麦猪口の見込みには五弁花があり、そのまわりに圏線をめぐらせています。小生的には、どうもこの線が気になったのですが、手元の本で確認すると、18世紀中ごろの猪口にその事例があるようなので一安心した次第です。
底面、松竹梅文の猪口には角幅の銘があります。最初はコレも気になる一つではありました。染付けがハッキリしていて角福って、如何にもって感じでしょ。
骨董の見方って、何年たっても進歩しないんだなぁ…いつまでも素人の私。
松竹梅文蕎麦猪口…口径60×高さ48ミリ
三階松文蕎麦猪口…口径66-8×高さ52ミリ
蛇足…伊万里の図柄って、何が描いてあるか不明なものが多いですが、今回の松竹梅文の蕎麦猪口のおかげで一つ解決しました。
これは、今回の蕎麦猪口と、以前、老松骨董祭で購入した「くらわんか手」の蕎麦猪口との比較なのですが、下図の竹文を見てパッと閃いた次第です。「何や、松竹梅文やったんや!」…という事を。
蕎麦猪口って、珍しい図柄を求めようと思うと、今でも経済的に大変なようですが、平凡でも使える蕎麦猪口ってあるものです。…なので、やっぱり小生は図柄よりもサイズのほうにこだわろう。