それにしても残暑厳しい9月半ばでありますね。まぁ、今日の夜半には雨になるという予報もありますが、その予想が当たると紀伊半島の災害地域は大変なことになるので「そこそこの降雨量」になるように祈るしかありません。
今回の更新は「まだ暑いから…」ガラスでも大丈夫。という勝手な言い分からグラビュールで梅文を描いた手吹硝子製の徳利にしたのですが、実のところ、以前にブログTOPの画像として採用した事から、すっかりブログねたにしたはず。…と思い込んでいたものです。
…そんな訳で小生的には今更感があるのですが、モノ的には面白いらしいので今回はコレでご容赦。
ます、画像では判りにくいかも知れませんが、手吹なので徳利としては薄く仕上がっています。そのため、個人的に実用には「どうかなぁ…」思うのですが、徳利に酒を満たすと安定するので使用する分には問題が無かったのでしょうか?。
この徳利を骨董屋さんで最初に見たときはさほど興味を引かなかったのですが、同席していた(プロらしい)人の薀蓄を聞くうちに「まぁ、買っても良いか…」という気分にさせられて購入する羽目になっていました。(以下のやりとりからして完全な責任転嫁ですけどね。)
「下手なグラビュールやなぁ…」と店主に問うと、「その下手さが日本製なんやで!」との返答。ここで「この徳利も昔は高かったんやで…」とプロらしき人の呟きが聞こえました。まぁ、「昔は高かった…」というのは最近の骨董全般に言えることですから、冷静に考えれば「そうでしょうね…」とかで終了となるのですが、小生、やはり、この「昔は…」というくだりに弱く、きっちり持ち帰ってしまった次第です。(汗)
もっとも、手元にある雑誌を見れば同手のモノの図版が載っているので、モノ的には問題が無いものでした。ただ、硝子に限らず徳利って家では使わないのですよね。洗うのが邪魔くさいし、日本酒は小瓶で買うから…なんて理由なんですが、今更、花瓶にしてしまうのも何だし、やはり、お蔵入りになるしかないらしい…。
グラビュール梅文硝子徳利…高170×底径57mm