先日、久しぶりに東洋陶磁美術館にでも行こう…と出かけたのですが、いつもなら一人で「ぼぉっと」心行くまで名品を鑑賞できるはずが、この日は珍しく?入館者多数なのでありました。まぁ、それでもマイペースで鑑賞することが出来ましたけれどね。
…で、ついでに老松町の骨董屋さんにも立ち寄ったのですが、老松骨董祭り前後に多少なりともガラクタを購入していたこともあり、この日は「見るだけ」と心に決めていたのでした。
…しかし、何気に骨董屋さんのショーケースを覗いていると「こんなのどう?」なんて店主が声をかけてくるのでありまして、最初に出てきたのが中国風の染付けがされた伊万里の小皿でしたが、どうも気に入らないなぁ…と思っていると、次に出されたのが緩い唐草紋のなます皿(径146mm)なのでした。
どちらかといえば、こちらのほうが伊万里らしくて良いなぁ…と思って、5枚あるうちの1点を購入することにしたのですが、ほかの4点は何でこんな状態のモノが残っているの?というように甘手で汚れていたり、大きな歪みがあったりして、消去法で一点残ったモノを買いましたという感じなのでありました。まぁ、碁笥底みたいな感じも膾皿にしては珍しいかも?という打算も少々入っていますが、使いやすそうではありますね。
…そして、帰ろうかなぁ…と思ったときに店主が「こんなのもあるよ」と見せてくれたのが、何やらゴチャゴチャと染付けられた「雲鶴宝尽し文」の湯のみ(径76×高50)でしたが、「ちょっと傷があるけど上手だよ!」なんて言うものだから…ついでに買ってしまいました。
一応、3羽とも書き方が違ってはおりますが、なんか判りにくいのだ。でも、この日購入した伊万里が偶然にも同じ「冨貴長春」銘だったので久しぶりにブログにすることができました。目出度し、目出度し。
追伸…伊万里を購入した骨董屋さん以外にも、朝鮮モノを商う骨董屋さんに立ち寄ったのですが、東洋陶磁の名品を見た後では、当然ながら何も買う気が起こりませんでした。そんなモノでも李朝などはお高いですなぁ…。