今月最初の更新は、永楽の松竹梅文の蓋茶碗(径118㍉)と、先週、老松通りの骨董屋さんで買った半端な伊万里染付けの蓋付碗(径115㍉)であります。まぁ、単に蓋付碗ひとつだけのアップだと寂しいので、生い立ちや時代が違う蓋付碗ですがアップしちゃいました。
まずは永楽の蓋茶碗でありますが、濃い緑釉のベースの上から銀箔を貼り松竹梅文を描画しておりますが(蓋には寿字でめでたさもアップ)、明治期以降の永楽工房での赤い釉薬と金箔の組み合わせによる技法と共通するもののようです。私的には、特に「永楽」というブランドには(茶陶なので)興味がないのですが、緑の釉薬がイギリスの乗用車の塗装とよく似た深みのある緑であったので購入となりました。…というか、改装前の骨董屋さんで粗捜していて、一旦はパスしたものの、四天王寺さんに(わざわざ)「持ってきたで…」と、業者さんがノタマウので、購入となったのでした。(まぁ、しゃあないなぁ…という訳です。)
見込みと蓋裏に共通の風景文が付されています。時代は大正期頃か?
こちらは伊万里の蓋付碗の見込みと蓋裏ですが、器本体の主模様よりもこちらの図柄のほうが手が込んでいますが、主模様、蓋裏の模様ともに何の図柄なのかは不明です。(器本体の模様が余りにもアッサリとしている印象。これで良いのかなぁ…)
…ともあれ、この煮物碗風の蓋付碗ですが、普段に使う分には丈夫そうなので、何とか利用できないかと思案中でありまする。(蓋の割れたのがあったのだけれど、普段使いのお茶碗として買っておけば良かったかなぁ?)…ちなみに蓋の径は121ミリでした。