先週の金曜日、雨の中、天王寺公園にある大阪市立美術館へ行ってきました。
当初の漠然とした予定では、老松通りへでも出かけようかと考えていたのですが、「雨降ってるしなぁ…」などと、何気にぐずぐずと自宅で過ごしているうちに時間だけが経過してしまい、老松通り行きは断念。代わって図書館で入手した大阪市立美術館だより「美をつくし」を眺めているうちに6月20日が会期末となっている常設展でも覗いてみようか…という気持ちが強くなり、午後三時過ぎにようやく天王寺公園到着ということになったのでした。
…で、300円の入場料を払って美術館に来てみれば、係りの人に「傘は玄関の傘置き場に置いてね。」と言われ、傘置き場に引き返せば、小生の傘以外にはありませんでした!
まぁ、普段でも常設展のみの拝観?では入場者が数人ということもありえましたが、この日はプラス「雨」ですから…小生一人というのも予測できたことなのでした。
今回の常設展も、以前に観た印象のある仏像などの「仏教美術」からスタートしましたが、内容的には前回同様のものだろう…と思っていたら、若干の変更があるようで、見覚えのない新薬師寺の仏像なども見ることができました。のんびりと仏像を観ることができるのも大阪市立美術館の常設の特徴ですが、何故かここには仏像ブームの波及は無いようでした。(会期終了後、9月までは仏像展示は無いようです。)
…そんなわけで、日本の陶磁器類や中国の宋、元の陶磁器を観たりして1Fの常設展の見学終了となりましたが、この日は、2Fの展示室で「草花のいろどり」と題した特集展示が行われているとのことで、引き続いての観覧となりました。
第一室は「東洋の草花」と題しての中国作家による花鳥図の展示でしたが、小生、こうした屏風仕立ての絵画には疎いので「ほぼ通過」となりましたが、次の展示室には何故か「鍋島藩窯の染付・色絵と近世屏風」と題したコーナーがありました。
予想外に52点の鍋島が観られてラッキーでしたが、展示室が陶磁器だというのに照明が暗く感じられたのと(まさか、観覧者一人だから暗かった?という訳でもなかろうが…)、器の裏面が見られなかったのが残念なところでした。また、出品リストによると、これらの鍋島は、皆、個人蔵とありました。持っている人は持っているのですねぇ。
…などと、のんびりとしていると、「閉館30分前になりました!」とか「美術館内の売店は4時45分で閉店します…」なんてアナウンスが入りだし、(つまり、小生へのメッセージな訳です)なんとなくせわしくはなりましたが、何とか時間内に見学終了となりました。…という訳で、この日の常設展貸切300円はお値打ちモノとなりましたが、入場時の小雨が帰りは本降りとなっていたのには驚きました…というか、それだけ時間を掛けて観れました。
追記…特集展示「草花のいろどり」展は、7月6日から19日まで展示されますが、同じ会期の全関西美術展と会期が重なっているので、入場料的には「全関西美術展」の料金(一般700円)が適用されるみたいです。