今週の水曜日は所用で外出したのですが、心斎橋を経て淀屋橋にある、とある銀行で手続きをする予定が、心斎橋での滞在だけで銀行の閉まる3時となってしまい、やむなく銀行のほうは断念せざるを得なかったのでした。
…が、その日は、母親のデイサービス利用を延長していることもあり、時間的には余裕があるので、久しぶりに画廊巡りでもしようと思い立ったのでした。
心斎橋から最初は御堂筋をキタに向かって歩いたのですが、途中にある難波神社の境内に入ってからは裏道を進むことになりましたが、難なく、最初の目的地である信濃橋画廊に到着しました。(高速の入り口付近にあるので迷わない。)
この画廊の地下スペースでは、甲斐良夫展で金属製(鉄)の唇や舌の造形を、apronでは元永定正さんの「ミニミニ100点展」なる小品(ミニチュア?)を「いくらするなかなぁ…」と思いながら拝見(鑑賞)しました。
…で、今度は地下から5階のスペースへ移動し、山本麻矢展で毛皮を羽織ったウサギさんを拝見しましたが、壁面に飾られた「ウサギの毛皮」の展示が「説明的だなぁ…」という同席の女性の意見にあるように、小生もこうした展示は苦手であるまするが、スペース中央に展示されたウサギさんの造形単独であるならば、好印象でありました。
信濃橋画廊を出て、次の目標はプチフォルムという画廊でしたが、「まぁ、高速沿いに移動して大阪ガスのビルを目標にすれば自然とたどり着くわな…」という、小生の安易な予想に反して、案の定と言うか、やっぱり、スルーしてしまい、もうすぐ淀屋橋という段になって行き過ぎたのに気づいたのでした。
まぁ、普段なら「真直ぐに行きましょう」と画廊自体をスルーするのですが、久しぶりだし、なんと言ってもいつも案内状を送って下さる義理堅さに免じて(?)立ち寄ることにしました。
でも、先客があったので「柳田さん」のパステルによる個展だけを観て失礼しましょう。…と思っていたら、画廊主曰く「お茶でも飲んでいき」とのお言葉で、お茶とケーキによる接待となりました。(喜)
ここでは、いつものように介護話を中心とした愚痴ばかりを聞いてもらい、ちょっと気楽になってから失礼しましたが、ここの画廊主も今年が還暦だとかで、何やら、女の子(店員さん)に対する扱い方が「優しくなった」ような気がしました。
淀屋橋を越え、西天満の大江ビルにある「乙画廊」が画廊めぐりの最終地点でして、何故かこの画廊からも毎月のように案内葉書が届くのでありました。…そんなわけで、やはり義理には?応えなければなりませぬ。
…で、開催中の「宮井麻奈」展を鑑賞しました。
案内葉書によると、この作家さんは乙画廊での個展が4回目だとのこと。小生も以前の作品は見たことがありますが、「暗いなぁ…」というイメージが浮かぶ作風なのでありました。
…ですが、今回はリトグラフでの描画の上に顔料で彩色を付すというような作風となっているので、やや明るさを感じる作品となっていました。また、プライスも1点モノとしてはお安い31,500円台からの販売なので、ちょっと、お得感のある印象がしました。 こうした若い人の作品を購入してから現代美術に興味を持つ人が増えると嬉しいのだけれどね。
…こんな感じで、この日の「画廊めぐり」は終了です。