先週、沖縄の戦前頃と思われるマカイ(小碗)をアップしましたが、我が家では沖縄の焼物って結構の数を使用しています。(もちろん最近のモノですよ。)
先日のマカイ径12cm、小生の飯茶碗(右)径14cm
沖縄の焼物との出会いは、10年位前にデパートでの「沖縄物産展」が最初だったのですが、印象としては、「ちょっとお高いかも…」というものでした。当時、そう感じたのは、おそらく、沖縄という離島から大阪までの運賃を考慮していないからだったと思いますが、前述のように何点かの壷屋焼の器が我が家に存在することを考えると、沖縄の器自体にはある種の魅力があるのでしょうね。
↑は、先日のマカイと毎日飯碗として使っている壷屋焼の器ですが、当時使っていた飯碗が、突然、消息不明になったおり、手持ちの壷屋焼の中から(ちょっと大きいと思いながらも)気に入って飯碗としたのでした。
現在では、「そのちょっと大きい」が祟ってか、すっかりメタボになってしまいました。(泣)
一回り小さなマカイ、小さな蓋物と徳利。
この徳利の形は、本土ではよく見かけますが、伝統的な沖縄の焼物としては珍しいようです。その形から本来の?徳利に良いなぁ…と購入したのですが、物産展では一輪挿しとして飾られていたのでした。…なので、やはり一輪挿しかも。
…で、実際に飯碗として沖縄の器を使ってみた感想はというと、最初は、窯詰め時に茶碗の見込みに出来る蛇の目に釉薬を剥いだ部分が気になったのですが、お箸のすべりや使用感に問題なく使うことが出来ました。また、堅い焼に見えても沖縄の器は陶器ですので、長年使っていると色々と変化してくるものでして、当初ボヤっとしていたシルエットも、段々と轆轤目なんかも浮き出て絞れた印象になりました。
まぁ、沖縄の焼物って結局のところ丈夫なのが良い!…何せ、我が家では購入時のものが一つも欠けていないのでありました。
でも、沖縄の焼物って、骨董は勿論、新作でもデパートの催しでしか見ない印象がするので、中々、日常的にお目に掛かる機会が有りませんなぁ…
そう言えば、こんなクラフトチックな器も購入していました。購入してから、「ひょっとして水漏れするかも…」と心配しましたが、勿論、大丈夫でした。
こうしてみると、現在の沖縄の焼物も伝統的であったり、クラフトだったり色々ですが、現在では壷屋ではなく、読谷のほうが陶器作りは盛んなようです。また、一般的に作家さんが造っている器ですが、器自体に署名をしないという匿名性が民芸として好まれているのかも知れません。