先月は、久しぶりに四天王寺さんの骨董市にも出かけることが出来たのだが、全体的に体調も悪いし、母親も相変わらずなものだから、気分転換なんて出来なくて、随分とブログの更新をサボってしまったものであります。
そんな訳で、せっかくの四天王寺さんも集中力がなく、何点か面白いかも?というモノもありましたが、結局、何も買う気が起きなくて手ぶらで帰ろうとしたところ、お初天神に出店している業者さんを発見、「今月は何にも無いねぇ…」なんて世間話をしているうち、この業者さんから「昭和なガラスの鉢」=800円也を購入して帰宅したのでありました。(あまりにも目立たないガラス鉢なのでブログにも載せず)
…で、ひさしぶりの更新がリサイクル屋さんで見つけた(普通の)黒漆の椀なのでありました。
こうした黒漆の鉢物は、以前にもデパートの古道具市で(使うには)面白いかな?…と茶道に使う「四つ椀」を購入したことがあるのですが、茶道のものという概念が頭に残って、普段使いには出来ませんでした。
しかし、今回の黒漆の椀の場合、お膳とセットになった箱に入っていたのですが、明治5歳という箱書きがあり、そのせいか漆黒ではなく、やや茶色く変色していることもあって、気軽に使える雰囲気になっているのでした。
全体的に漆器類は、変色しているものは状態が悪いと考えて購入するのを控えるべきなのですが、今回の椀は、あまり使用感が無く、輪島塗では無いとは思いますが、手取りがしっかりとしており、加えて浄法寺塗でいう「溜め塗り」な感じで退色しているので漆に透明感があり、これなら普段使いにして楽しそう…と購入してしまいました。もっとも、昔のものなので蓋の感じからも分かるように現代的な蓋物としては使えませんが、今風の飯椀、汁椀としては充分ではないでしょうか?
それにしても、こうした黒無地の椀というものは骨董、古道具となると、その堅牢さを考えても普段使いする気にさせるプライスであるのは有難いことでありますね。このお椀も一山(4つ)五百円というお安さなのでありました。このプライスなら普段使い出来るでしょ?
…以上、久しぶりの更新は、地味な黒漆の椀でした。